RMR Renamaria
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上田:

久保田先生のご活躍、いつも拝見しています。お肌も本当にツヤツヤで脳を味方につけると、頭が良くなるだけでなく、健康や外見も変わってくるというのは先生を見ればよく分かります。失礼ですが、今おいくつなんですか?

久保田:

79歳になるけど健康そのもの。
この年でも、大好きな脳の研究を続けられるのは日々のジョギングのお陰ですよ。

上田:

やはり運動が脳を活性化させるということですか?

久保田:

そのとおり。
脳の中にも前頭前野という領域が、物事を考え、決定、行動を起こす際に活発に働くところで、人間行動の9割は、その前頭前野がコントロールしている。
いわば、前頭前野は脳の最高司令塔。その働きを活発化させるのが、ドーパミンで、ドーパミンは運動をしたり、美味しい物を食べたり、気持ちいいと感じることをすると分泌されるんだよ。

上田:

では、頭蓋骨加圧やマッサージによって、外からの刺激を与えることでもドーパミンは分泌され前頭前野を活性化させることはできるのでしょうか?

久保田:

頭の加圧やマッサージなどによって、運動と同じような効果は期待できるだろうね。
脳には、「快感報酬システム」と呼ばれる働きがあり、「心地よい」と感じる時、腹側被蓋野という領域が働きここのニューロンが脳内麻薬ともいわれる「ドーパミン」を末端で分泌します。ドーパミンが分泌されると、前頭前野と、記憶に関する海馬も筋肉を動かす指令を出す運動野も全て活性化することが分かっているからね。

つまり、「心地よい」と感じることで、脳全体の働きがよくなるわけですよ。
だから、気持ちのこと、好きなことはどんどんやるべき。

上田:

私は、女性の顔を若返らせるマッサージを考案し、青山のサロンで日々施術を行っています。主に、40代〜60代のお客様が多いのですが、年齢に関係なく、どんどん顔が昔の状態に若返っていくのを目の当たりにしています。
それから、頭蓋骨加圧マッサージをするサロンを昨年にオープンしました。
クリニックと提携していて、サロンに通うお客様に血液検査でGH(成長ホルモン)や女性ホルモンの数値を定期的に測っていただくのですが、クリニックの先生が驚くほど、うちのお客様は数値が高い。

やはり、これは顔をマッサージすることによって、その部位だけでなく、脳に作用しているのではないかと考えるようになりました。

 

久保田:

大いに関係していると言えるでしょう。
運動をして代謝を良くすれば、おのずと脳の代謝も活性化されます。

上田:

それと同じように、マッサージをして代謝をあげれば、細胞の生まれ変わりを早めることが出来る。美容では、ターンオーバーの促進という言い方をするのですが、それが結果として脳の活性化にも繋がるということですよね。

久保田:

そうです。運動やマッサージがいかに頭をよくするか。心身の健康のために必要なものであるかは、理解できましたか?

上田:

はい、よく理解できました。これまでの、お客様の顔を若返らせることをしていたのが、どうしてホルモンにまで影響をもたらすのかが不思議でしたがその謎が解けました。
それと関係していると思うのですが、どんどん若返っているお客様は例外なく性格的にも温和になり、可愛らしくなっているんです。これは、どうしてでしょうか?

久保田:

46歳まで明らかに肥満だった私が、ジョギングにより23キロの減量に成功し、健康を手に入れることができました。
その他にも、予期しなかった良いことが色々と起こりました。

上田:

肉食だったのが、健康的な食生活になったとか…。本に書いていましたね。

久保田:

そうそう。それ以外にも、性格面にも良い変化があったのです。

上田:

やっぱり…!!年をとると素直さが無くなり頑固になるとか、他人の意見を聞き入れられなくなるとか、よく言われていますが、その反対になるのですか?

久保田:

以前の私は、どちらかというとせっかちで怒りっぽいところがありました。
ところが、うまくいかないことがあっても、発想を転換して前向きに考えられるようになったのです。
ストレスというものは、気の持ちようで随分と軽減できるのです。精神状態がよければ、人に嫌なことを言われも、「自分のために言ってくれたのだ。」と、感謝としてとらえることも出来る。その、「良い精神状態」を生み出す効果が、運動やマッサージにもあるのです。

 

上田:

なるほど。だから、お客様の雰囲気が優しくなったり、幸せな表情をされるようになるのですね。逆を返せば、脳を活性化させずに錆びつかせてしまうと、「良い精神状態」も生まれない。そうすると、ちょっとしたことでも強いストレスを感じ、ますます脳の活性を阻んでしまう。
それが、「脳の老け」になり、体や心を老いさせるのですね。

久保田:

そう。何もしないと、脳はめちゃくちゃ悪くなります。
2週間以上ストレスが続くと、海馬が損傷し記憶が曖昧になるだけでなく、前頭前野までもが壊れはじめ何をするにも意欲が湧かなくなるといったことまで起こります。

上田:

それによって、うつ病に発展するのですね?

久保田:

うつ病患者の中には、コルチゾール値が1日を通じて高い人がいます。コルチゾールとは、人間がストレスを受けた時に活躍するホルモンで、ストレスホルモンといわれるものです。
ストレスが起きて、緊急時にはこのストレスホルモンの働きで事態を解決することができるのですが、長期間、通常より多い量で放出されたり、バランスが崩れてしまうと様々な弊害をもたらします。
人間としての生活自体を成り立たなくし人格をも崩壊させてしまう危険性があるのです。

上田:

恐ろしいですね。でもこれが現実。ストレス社会を生き抜くためには、運動やマッサージによって脳を活性化させてあげる。それ自体も効果的な上、精神状態がよければストレスに対しての抵抗力もある。まさに、現代社会において必要なことですね。

久保田:

実は、身だしなみを整えることや、メイクをすることなどはとても脳を使っていることなのですよ。
前頭前野の中でも、人間にしか無い脳の最高中枢の前頭極が活発に働きます。
「美しくありたい」「よく見せたい」と工夫することは老化を防ぐことにつながります。

上田:

年を重ねてもなお、「美」に対して諦めない人は総じて実年齢よりも若い!
それも、前頭極の働きによるものなんですね。
そういう方は、ご自分でもマッサージをされたりと余念がありません。

久保田:

手を使って、マッサージをすることもとても脳を活性化させますよ!
どのぐらい力を入れるか、ここはやさしく、ここを押すと気持ちいい…など、自分で感じながら「手」を使って、する作業は頭を良くします。
手は外部の脳であると考えています。さらには、手は感覚器官で、最も敏感な皮膚が手なのです。

上田:

良く分かります。驚くほど手を通して感じたり、伝わってくるものは沢山あります。
手も感覚器官…納得です。脳を活性化させるためには手を使うことも大切なのですね。

久保田:

手を使っているとボケないと昔から言われるのは本当です。

上田:

手を使って、自分の顔をマッサージすることが脳の活性に繋がる。目から鱗です。
マッサージの効果もあるのでしょうが、ちゃんと自分に関心を持っていて、綺麗であろうとする姿勢、それから綺麗になったことで周りからも褒められたり、更にそれが原動力となってもっと綺麗になりたいという、良いサイクルが出来るのでしょうね。

久保田:

結局のところ、究極のアンチエイジングとはドーパミンシステムを活性化させて脳を若返らせることにあるのです。

上田:

いつまでも若々しい人とは、他の人よりも不幸な事や悲しい事が少ないから幸せなのではくそれを跳ね除ける力や、いいサイクルを自家発電できる人。綺麗でいることは、脳を活性化させることであり、健康を維持し、幸せに生きるということ。
誰もが望む幸せって、実はこうして作られるのですね。
『脳を若返らせる』ーとても説得力があり、深い言葉です。
これからも脳と美容の結び付きについて、色々ご教授ください!!

 
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